システムに込めた想い


私は、5歳で母を亡くしてから、父の会社の社長の奥さんに預かってもらい育てられました。
その後も、嫁いだ先の姑が、私を娘のように可愛がってくれたことで、母が出来たように嬉しかったことを思い出します。

でも1/7の朝、突然、母のように慕っていた姑は、この世を去りました。
前日、普通に話して別れたのに、次の日に会えなくなるなんて…

悲しみからしばらく立ち直れなかった日が、最近のことのように思えます。

ただ不思議なことに、亡くなる数日前、携帯の留守番電話に姑の新年のあいさつが録音されていました。
立ち直るまで何年間か、その録音された声が、姑との楽しい想い出を蘇らせ、力をくれました。

今回、特許出願中のBlockchain Traceability Viewer systemは、この時の体験が発案のキッカケになっています。

デジタルデータに残された大切な人の声。それが残っていたことで、私に力を与えたのです。

昨年は、台風の被害が大きく、悲しい思いをされた方がたくさんいらしたと思います。
突然のお別れがもたらす悲しみは、筆舌しがたい、共感できる気持ちです。

「絆をカタチにする」「想いをカタチに残す」「思い出をカタチに残す」

これが、私が一年半前から現象化したかったモノでした。
強い想いは、現実化します。

幼少期から、親族には縁が薄かった私ですが、他人にバトンタッチされた絆により、家族以上の交流を持つことができました。

そういう「人を大切に想う気持ち」というものを、表現できないタイプのひとにも、どんどん表現できるツールを開発して、ひとりでも多くの人に繋がりによる癒しを体験して欲しい!
こらが、私の常々考えている世界観です。

誰とも繋がっていないと感じる人が居ない社会にできるよう、努めて参ります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。